「ライフコーチの林って人、本出してんの?マジ?」日本のライフコーチングの草分け的存在として活躍されている、林さんの著書を見つけたのは偶然だった。著者の林さんは、長い間、自分の過去にコンプレックスを抱いていたが、今では、その過去も自分自身の個性の一部であると前向きに受け止めているところに共感が持てた。私自身もこれまで失敗の連続ではあっても、なんとか乗り越え、前向きに生きてきた結果、徐々に打たれ強くなってきたという実感がある。今では、私の辛い経験も、私の強みとなっていると言えるかもしれない。
ライフコーチングは外側のスキルアップよりも、自分の内側を磨いていくことが課題となる。まずは自分の目指すべき目標、噛み砕いて言えば、自分が将来どうなりたいかを探りつつ、現実とのギャップを埋めることで、実現していく手法である。アメリカでは一般的な職業の一つと広く認知されているが、日本ではまだ耳慣れない人がほとんどだろう。しかし、保守的で我慢強い日本人の方が、本来ライフコーチングのニーズは高いと思う。何かやりたいことがあっても、現状を考えるととても出来ないと、尻込みしている人は多いだろう。そんな方に、ぜひ本書を手にとってもらいたい。著者の林さんは一般向けに加えて、ライフコーチを目指す方を対象にコーチングの講座を設けているので、参考までに紹介しておきたい。
人生100年時代、何度でも、また、何歳からでもやり直しが効くと考え、私は全ての人に人生を前向きに生きて欲しいと願っている。この本と林さんの講座をお役立て頂けるようであれば、幸いである。